蜂刺されにご注意 「迷わずエピペン」のタイミングと新しい選択肢「ネフィー」
2026.08.24
当院では長野市信州新町という地域柄もあり、農作業や草刈り中に「蜂に刺された」と受診される方がこの時期に数多くいらっしゃいます。
蜂に刺されると、まず刺された場所が腫れて痛みますが、本当に注意すべきはそこから全身に症状が広がる「アナフィラキシー」です。今回は、いざという時にご自身やご家族を守っていただけるよう、危険な症状の見極め方と対応についてお話しします。
動画で清水院長が解説!【蜂刺され 注射じゃなくて鼻にスプレー!?】
こんな症状が出たら、迷わずエピペンを
過去に蜂に刺されたことがある方はもちろん、初めての方でも、急速にアナフィラキシーショックへ進むことがあります。刺されてから数分~30分以内に次のような症状が出たときは、様子を見ずにエピペンを使い、すぐに救急車を呼んでください。
「まだ大丈夫かもしれない」「少し横になって様子を見よう」――この一瞬の迷いが、対応の遅れにつながります。皮膚の症状だけでなく、息苦しさや強い腹痛、ぐったりした様子を伴うときは、ためらわずエピペンを太ももの前外側に注射してください。
注射が苦手な方へ:点鼻薬「ネフィー」という選択肢
アナフィラキシーの治療薬といえば以前は筋肉注射のエピペンが主流でしたが、針への恐怖から使用をためらってしまう方が少なくありませんでした。
そこで新たに登場したのが、アドレナリンの点鼻薬「ネフィー(Neffy)」です。針を使わず、鼻の中にスプレーするだけでアドレナリンを吸収させることができ、注射に強い抵抗感のある方やお子様でも、心理的なハードルをぐっと下げて使っていただけます。
蜂に刺された直後はどうしても慌ててしまうものですが、「どんな症状が出たらどう動くか」を前もって知っておくことが、いざという時の落ち着いた対応につながります。
当院では、蜂アレルギーの有無を調べる血液検査(IgE抗体検査)のほか、エピペン・ネフィーなどの自己注射・点鼻薬の指導や処方も行っております。野外活動や農作業の機会が多い方、過去に刺された経験があって不安な方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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