長野の冬に潜む、本当に怖いヒートショックのおはなし
2026.01.28
脱衣所を暖めるだけでは不十分?
こんにちは、院長の清水です。
大寒を過ぎ、長野市では1年で最も冷え込みが厳しい時期を迎えています。この季節、特に注意が必要なのが「浴室」での事故です。
厚生労働省の人口動態統計によると、2023年に交通事故で死亡した高齢者は2,116人。これに対して、浴槽での溺死はその3倍近い6,073人にものぼります。
これらは冬の12月から3月に集中していて、大多数が血圧の変動によるヒートショックが原因の事故と考えられます。
寒いところから熱いお湯の中に入ると血圧が急上昇します。だから脱衣所や浴室を暖かくすることは皆さんかなり意識していることと思います。
しかし、その後に長い時間熱いお湯に浸かっていると、今度は血圧が急降下して意識を失います。
外来で患者さんとお話していると、ここの危険性があまり知られていないように思われます。

湯温41度以下、入浴時間は10分以内が目安
寒い日にはしっかり温まりたいからとお湯を熱くして長湯をしがちです。飲酒後は血圧が下がるため、特に危険です(お風呂で気持ちよくなり、寝てしまった経験のある方は要注意!)。
高齢者に限らず、若い人でも長湯をするとヒートショックの危険があります。お風呂の温度は41度以下で、10分以内が目安になります。
私の外来では、リスクの高そうなご高齢の患者さんには、次のようにお伝えしています。
●汗をかかない冬に、毎日入浴する必要はない。
●本当は寒い日には、お風呂に入らないのが一番安全。
繰り返しになりますが、冬に一番危険な場所、それがお風呂です。
皆さま、ヒートショックには本当に気をつけて、長野の冬を元気にお過ごしください。
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