私の大好きな漢方薬シリーズ11 大建中湯
2026.02.03
お腹を温め、血流を改善
長野市では厳しい冷え込みが続いています。冬の寒い日に、お腹が冷えて痛くなった経験はありませんか?
そんな時に役立つのが、今回ご紹介する「大建中湯(だいけんちゅうとう)」です。

“建中湯”と言う言葉には、“中(お腹)を建てる(丈夫にする)お薬”という意味があります。同じく腹痛に使う小建中湯(しょうけんちゅうとう)は子どもでも飲める甘いお薬ですが、大建中湯は乾姜(生姜を蒸して乾燥させたもの)と山椒が入ったやや大人向けの辛口のお薬です。大建中湯をお湯で溶いて飲むと、この辛い生薬が冷えたお腹を温め、血流を良くしてくれます。

同時に腸の動きを良くしてお腹の張りも改善されるため、外科では開腹手術後の腸閉塞の予防に広く使われています。もし腸閉塞になってしまった場合には、治療のために鼻から胃に入れたチューブで大建中湯を注入することもあります。
差し込むような強い腹痛のときには、大建中湯と小建中湯を同時に内服するとさらに効果的で、これは“中建中湯(ちゅうけんちゅうとう)”と呼ばれています。
身体を温める効果は、西洋薬にはない漢方薬の大きな特長です。寒い時期の身体のさまざまな不調に、漢方薬が役立つ場面があります。お困りの時には、どうぞお気軽に当院にご相談ください。
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