桃やさくらんぼで口がむずむず…その正体は「花粉症」かもしれません

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2026.07.09

ここ長野市も初夏を迎え、桃やさくらんぼ、梅などが店先に並ぶ季節になりました。しかしこれらの果実を食べると「口や唇がむずむずする」「喉がかゆい」そんな方が時々いらっしゃいます。
明らかに果物で症状が出るのに食物アレルギーの血液検査は陰性という場合、実は全く関係なさそうな花粉が原因であることがあります。

 

正体は「花粉と果物のそっくりさん現象」

これは医学的に「口腔アレルギー症候群(OAS)」と呼ばれるものです。花粉と果物は見た目は全く違いますが、含まれるタンパク質の構造が似ていることがあり、花粉症の体が果物を花粉と勘違いして反応してしまいます(交差反応)。

 

長野で特に多い「シラカンバ・ハンノキ」

スギ・ヒノキ花粉症は有名ですが、長野県のような高冷地ではシラカンバやハンノキ(カバノキ科)の花粉症も多く見られます。

この花粉のタンパク質は、桃・さくらんぼ・梅・りんごなど「バラ科」の果物と構造が似ているため、交差反応が起こりやすいのです。
信州はもともと果物がとても豊富な土地ですが、それと同時にシラカンバも多く自生しているため、この口腔アレルギーが起こりやすい環境がそろってしまっています。自然豊かで美味しい果物が多いからこそ、注意すべき疾患です。

 

梅漬けで症状が出やすい理由

原因タンパク質は熱に弱いため、ジャムやコンポートなど加熱したものは食べられることが多いです。一方、梅漬けは生に近い状態のため成分が残り、症状が出やすくなります。

 

対処のポイント

生での摂取を控え、加熱したジャムやジュースを選ぶと安心です。花粉の季節(春〜初夏)や疲労時は症状が強く出やすいので注意してください。口以外に蕁麻疹や腹痛、息苦しさが出た場合は、食べるのをやめて速やかに受診してください。
当院ではアレルギーの原因を特定する血液検査(特異的IgE抗体検査)も行っています。気になる方はお気軽にご相談ください。

コラム執筆

更水医院院長 清水慎介

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