あなたの骨の健康、大丈夫ですか?〜骨粗鬆症のおはなし〜
2026.09.18
「最近、背中が丸くなってきた気がする」「腰や背中の痛みがなかなか取れない」
診察室で、こうしたお話をうかがうことがよくあります。「年齢のせいかな」と思われがちですが、実はその背景に骨粗鬆症が隠れていることがあります。
骨粗鬆症は、骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。厄介なのは、かなり進行するまで自覚症状がほとんどないこと。そして一度骨折してしまうと、その後の生活の質や健康寿命に大きく影響してしまいます。

特に注意したいのが、背骨の圧迫骨折と太ももの付け根(大腿骨近位部)の骨折です。背骨の圧迫骨折は、転倒だけでなく、ちょっとした尻もちや日常生活の動作をきっかけに起こることもあります。そして一度骨折すると、次の骨折が起こりやすくなり、「骨折が骨折を呼ぶ」悪循環に陥ることがあります。
さらに怖いのが、太ももの付け根の骨折です。骨折すると立ったり歩いたりすることが難しくなり、入院や手術が必要になることも多く、そのまま要介護状態や寝たきりにつながる大きな原因になります。だからこそ、骨粗鬆症は「骨折してから」ではなく「骨折する前」に見つけることが大切です。
治療法も進歩しています。骨粗鬆症の薬というと、「骨が減るのを抑える薬」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。この頃当院では骨折リスクが特に高い方には、「イベニティ」という月1回の注射薬を使用することが増えてきました。この薬は新しい骨をつくる働きを強く促すと同時に、骨が壊れる働きも抑えることで、骨密度を大きく改善して骨折を予防することが期待できます。
当院では、大きな病院でも使われている「DXA(デキサ)法」による骨密度測定を行っています。骨折が起こりやすい背骨と太ももの付け根の骨密度を直接測定できる精度の高い検査で、痛みもなく、短時間で終了します。
骨粗鬆症は、自分ではなかなか気づけません。「まだ元気だから大丈夫」と思っている方こそ、一度ご自身の骨の状態を確認してみてはいかがでしょうか。骨折してから後悔するのではなく、骨折する前に予防する。当院では、骨密度検査から、その方の骨折リスクに応じた治療計画をご提案しています。どうぞお気軽にご相談ください。
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