大腸癌で命を落とさないために、今お伝えしたいこと
2026.08.03
先日、人気作家の東野圭吾さんが大腸癌のため68歳で亡くなられたという訃報が届きました。私もこれまで東野さんの小説でたくさん楽しませていただいた読者の一人です。早すぎるお別れに、深く哀悼の意を表します。
このニュースに、私たち消化器内科医、そして日々大腸カメラ(内視鏡検査)を行っている医師は、言葉にできないほどの悔しさを感じています。
というのも、大腸癌は早期に発見できれば、治癒が十分に期待できる癌だからです。国立がん研究センターのデータでは、早期(ステージI)で見つかった場合の5年生存率は90%を超える一方、進行してからの発見では大きく下がるとされています。この差が、大腸癌の一番の特徴です。
それでも今なお、日本の女性における「癌の死因第1位」は大腸癌です。「もっと早く検査を受けていれば」と悔やむ患者さんを、一人でも減らしたい。日々そう感じています。
大腸癌は初期段階ではほとんど自覚症状がありません。「痛くない」「お腹の調子は悪くない」から大丈夫、ではないのです。
だからこそ、50歳を過ぎたら、症状がなくても一度「大腸内視鏡検査」を受けることをおすすめしています。
「でも、大腸カメラは痛そう、辛そう、恥ずかしい…」 そのお気持ちは、よく分かります。
当院では、鎮静剤を使用して検査を行うなど、心理的なハードルを少しでも下げられるよう工夫を重ねています。
大腸カメラは、癌を早期発見するだけでなく、「癌になる前のポリープ」の段階で切除することで、大腸癌そのものを予防できる検査でもあります。
ご自身のため、そして大切なご家族の笑顔のために。いつでもお気軽にご相談ください。

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